第53回 奈良心理リハビリテイション療育キャンプ報告
期 間:令和7年8月5日(火)~令和7年8月8日(金) 4日間
トレーニー全員日帰り トレーナーの一部と外部講師は宿泊
場 所:はしお元気村 奈良県北葛城郡広陵町
内 容:動作訓練・集団活動・研修・レクリエーション等
参加者:トレーニー 7名 特別支援学校の生徒・卒業生
外部講師 1名 静岡大学教育学部教授
トレーナー 12名 特別支援学校の教員・元教員・施設職員
研修参加者 2名 特別支援学校の教員
トレーニー保護者 8名 (父親・母親)トレーニーヘルパー 1名
※8月4日(月)13時30分~15時30分 県立奈良養護学校体育館で事前研修を兼ねた動作法研修会を実施(講師:静岡大学教育学部特別支援教育教授 香野毅) 教職員35名 施設職員5名 保護者3名参加
今年度も4日間の日帰りキャンプ(トレーナーの一部と講師は宿泊)を行いました。
今回は6月の2日間の日帰りキャンプに続き静岡大学教育学部特別支援教育専攻の香野毅教授に総合指導をしていただきました。香野先生からは動作法の理論や実技の指導とともにキャンプの運営や会が直面している課題解決の方法についてもご指導いただきました。
キャンプ開始前日には、体の取り組みについて多くの方に参加していただけるよう、「自立活動と動作法」をテーマに教職員や福祉事業所職員を対象に実践を含めた研修を奈良養護学校で開催しました。
キャンプ初日は開会式の後にインテークと動作法訓練がありました。「新しい動作法」では、インテークの時間にトレーニーの情報を聞き取り、分析や課題を決めて共有することを大切にしています。これまでは、姿勢やからだの使い方をトレーニーや保護者と話をしながら確認して訓練が始まっていましたが、身体だけでなく、精神面や日常生活で困難だと感じていることも情報として丁寧に聞き取っていただき、トレーナーと一緒に計画を立てていきました。
キャンプ2日目、3日目は1日3回の動作法訓練と保護者研修会、集団活動等がありました。動作訓練では課題についてそれぞれ取り組み、変化に合わせて課題や目標を更新してトレーナーとトレーニーが共有していきました。2日目の保護者研修会では、新しい動作法についての説明やトレーナー研修の内容、これからの動作法やキャンプの課題について幅広く意見や感想を聞いていただきました。そして、3日目は急遽トレーナーと保護者の合同研修に変更となりました。現在の会の運営についての課題をトレーナーと保護者が共有し、意見交換をしました。その後、トレーナーと保護者がペアとなり、実技を行うことで動作法の理解とともに実技を通したコミュニケーションをとることでお互いの理解を深めました。
キャンプ最終日は動作法訓練とキャンプの振り返り、保護者指導がありました。振り返りでは、例年と同じスケジュールであっても内容や方法が変わったことで、それぞれの立場から満足度が上がっていることを認識しました。その後の保護者指導ではキャンプでの取り組みや今後取り組む課題について実技を行いながらトレーナーとトレーニー、保護者が共有しました。4日間で開始前に比べてからだが楽に動かせるようになったり、力をバランスよく入れることができるようになったりしていました。
今回のキャンプでは、新しい動作法について理解し、実践しました。動作法に限ったことではありませんが、お互いを理解し、課題を明確にして目標を持つこと、言葉や文字で表現して共有することの大切さを改めて感じました。今回のキャンプにより気持ちの変化はトレーナー、トレーニー、保護者のいずれの立場でもみられています。この変化を今回限りにとどめるのではなく、継続していくことで新たな形にしていきたいです。

