アスガーさんの思い出

スレンダー・クマール
筑紫女学園大学（福岡県太宰府市）

　残念なお知らせですが、Asgar Dadkhah（アスガー・ドッドハ　さん）は２０２２年１月２２日にTehranの町で６４歳という若さで亡くなりました。アスガーさんは１９９２年に九州大学に留学生として来日しました。九州大学で修士課程を卒業し、教育心理学の博士と動作法のスーパーバイザー資格を習得し、１９９８年にテヘラン（Tehran, Iran）のUniversity of Social Welfare and Rehabilitation Sciencesで教授として活躍していました。２００５年からイランのSpecial Olympic会の会長を務めていました。

　外国人研究員として再び２００２年と２０１２年に九州大学で心理リハビリテーションの研究をしていました。海外に動作法を広く知らせるためにInternational Journalに論文投稿や国際学会でも心理リハビリテーションの発表やシンポジウムを毎年のように行っていました。

　動作法のスーパービジョン活動としてイランを始め、心理リハビリテーション大会、アジアの地域で幅広く動作法の事例研究会や訓練指導を行っていました。マレーシアのコタキナバルのSri Mengasih Centreでクマールと一緒に毎年動作法訓練キャンプ活動や、インドの動作法キャンプでもスーパーバイザー指導をしていました。
　アスガーさんは人の面倒見がよく、心理学の分野でも研究等で大いに活躍していました。突然亡くなったことに残念な気持ちでなりません。アスガーさんを永遠に忘れることなく、天国での安らかな眠りをお祈り申しあげます。