第19回埼玉ミニキャンプを終えて

第19回埼玉ミニキャンプを終えて

埼玉心理リハビリテイション研究会 島村隆博

1 概要
 8/11-13、4年ぶりの開催でした。通いの3日間、3名ずつの3班編制、サブトレーナーも延べ3名参加いただきました。
 会場は宿泊施設も併設しているので、県外からの参加やトレーニーの希望者には別費用で宿泊予約もできました。
 トレーナーはキャンプ未経験者の方も多く、運営は研究会会長や事務局長で進めたものの、実際にキャンプがはじまってみると、細かな点でいろいろと(忘れていた)不備が見つかり、やはり”毎年の積み重ね”の必要性を痛感しました。
※報告の詳細は「埼玉心理リハビリテイション研究会」HPをご参照ください。

2.埼玉ならでは?
 参加希望のトレーニーはたくさんいますが、トレーナーの人数に応じて参加できるトレーニーの人数が制限されてしまいます。
 一応“キャンプ認定”を受けている以上、必要最小限認定条件を満たすことを守りながらも、独自に試行錯誤しながら何とか続けてきました。
 “人集め”のために、初日の午前中は(総合指導による)「一般公開の研修会」にしています。今年は、(総合指導が)特別支援学校教員退職後、心理師としてどのように臨床動作法を活用しているかという内容でした。
 (SV資格者の少ない埼玉ということもあり)“SV研修”も重点目標の一つとしました。“トレーナーの見立て”についてSVミーティングで確認する以外に、班別ミーティングは訓練後毎回設定して“トレーニーの見立て”だけでなく、“基本的な実技”も確認してもらいました。同時に総合指導が各班SVと連携し、(おおよそ5分程度を目安に)毎回すべてのトレーニーと関わり、班別ミーティングにも顔を出すことも心がけ、少ないキャンプ研修時間を補いました。

3 今後に向けて
 埼玉では、特別支援学校の教員がトレーナーの中心です。月例会でよく耳にすることは“教員としての専門性”です。なのに、日々の業務に負われ、“研修の機会を作る”ことの難しさを感じます。ましてや、“研修のあり方”“職場の人間関係”“職業人としての自身の健康”について・・・現場の皆さんのご苦労が目に浮かびます。だからこそ今、“心理リハビリテイションキャンプからの学び”に再着目したいと考える自分は時代遅れなのでしょうか?
 昨年度埼玉を事務局に、リハの会全国大会を関東甲信地区にてWeb開催させていただきました。そこで改めて痛感したことは、“県をまたいだ連携のあり方”です。“親の会”しかり、各都府県の“研究会”におかれてはもっと、この時代、運営組織づくりに苦労されているように見受けられます。
 今回、当ミニキャンプでは、県外からの参加を得、そうした“県をまたいだ”いや“国をまたいだ”地球規模の横つながりを願ってやみません。

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