「第39回愛知動作法療育キャンプを終えて」
報告者:第39回愛知動作法療育キャンプ実行委員長 植木昭晴
1 期間 令和7年3月22日~27日(6日間の認定キャンプ)
2 キャンプ長 植木昭晴
3 スーパーバイザー 植木昭晴、鈴木芳宏、杉田敏範
4 トレーナー 17名(サブトレーナーを含む)
5 トレーニー 12名
6 所感
昨年度に続き、セントレア空港の見える坂井温泉湯本館を会場に愛知動作法療育キャンプが行われました。これまで本キャンプを導いてくださっていた河野文光先生が令和6年10月にご逝去され、大きな存在がいないことの寂しさと不安を感じながらの開催でした。本当に大きな存在を失ったと感じています。
コロナ禍後、なかなか認定キャンプの復活に至っていない地域が多い中、本キャンプは全国でも貴重な認定キャンプの形式をとっています。しかし、本当にありがたいことに、今回も全国各地から参加者が集い、みんなで協力しあいながらキャンプを実施することができました。参加してくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
本キャンプは、肢体不自由のあるトレーニーだけでなく、自閉症スペクトラム症などの知的障害のあるトレーニーも多く参加しています。研修では、トレーナーとトレーニーの向き合い方や学習の具体的な進め方について研修が進められたり討論したりしました。トレーナーの働きかけに応じて身体をコントロールしてくれる場面が多くみられ、普段できない動作体験をたくさんすることができたことはとても有意義だと思います。そのような動作体験を通して、落ち着いた行動ができたりするなど日常生活場面での変化が直接見られたことは集団宿泊だからこそのメリットだと思います。また、様々な場面でグループダイナミックスを感じることもできました。集団で…だからこそ、喜びも悩みも共有できます。そのような中で、貴重な体験をそれぞれすることができ、得るものも多かったのではないかと思います。
様々な工夫をして取り組んだキャンプでしたが、無事に終え満足するものを得ることができました。これからも良きものは継続しつつ、現在の情勢にあわせ柔軟に変化もさせていきつつ、認定キャンプを継続させていきたいと考えています。関係してくださった皆様、本当にありがとうございました。
