各地の会や団体

中国での動作法の取組み

中国でのセミナーの様子

中国での動作法の取組み

岐阜聖徳学園大学 河野文光

1) 上海国際学術交流
 1999年(平成11年)の東海・北陸心理リハビリテイション研究会の幹事会の席上で、顧問の蔭山英順先生(当時名古屋大学)から上海での交流の提案が出され、蔭山先生と池田勝昭先生(当時愛知教育大学)が上海障害者職業訓練センターの開所式に参列された。話は一気に進み、上海のセンターと当研究会との国際交流が締結されて、その夏に日本から数人の会員が上海に出向いてセミナーを行った。
 以後5年間に亘り、セミナーとミニキャンプ(3日間)の並行開催を行った。交流であるため、上海からも日本への招聘を依頼され、上海障害者連合会やセンターの職員を招いて交流会や講演会を持った。また、中国人二名の職員は、愛知の一週間のキャンプにトレーナーとして参加した。詳細は本研究会会報No.22や、DEVELOPMENT OF PSYCHO-REHABILITATION IN CHINA  (Country report )としてSaudi Journal Disabil Rehabil 2005,11(1,2),95-99(河野・池田・森﨑)に掲載された。また、中国語版「動作法テキスト」を作り、上海でのセミナーやミニキャンプで配布した。
 日本からは自己負担のため、会員が大勢参加するまでには広がらなかったが、愛知の親子数組が訪中し、セミナーとは別に交流会を持った。セミナーやミニキャンプでは幾つかの課題も出た。通訳確保の費用面で折り合いがつかず、結局は5年間で学術交流は中断した。
 その後は個人的に、上海市普陀区教育委員会や浦東新区教育委員会の招聘で、各3日間の動作法研修会が行われた。浦東新区教育委員会の宋先生や華東師範大学の周先生の取り計らいで、浦東新区特殊学校の先生や障がい児の親御さん三十名が受講され、特殊学校の児童数名がモデルとして協力してくれた。
この間、広東省広州市の脳性まひ幼児のインテーク面接を依頼され、出向いたこともある。また、上海キャンプに参加された蘇州市在住の父子が愛知県立岡崎養護学校に来訪された。

2) 陝西省西安市での取り組み
 2012年(平成24年)に、偶然にも通訳の方を介して西安にご縁が出来た。その年の5月に陝西省渭南市福利院(孤児院)と西安市啓智学校(知的障害者の学校)及び西安市拉拉手特殊教育センターに出向いた。孤児院では、いきなり生後7か月の乳児のお坐りの訓練を求められた。続いて5歳になる脳性まひ女児の立ち上がり動作の援助をした。
 啓智学校では、子供を下校させた後、有志の保護者と職員全員を対象にして動作法の講義をした。通訳は、西安外語大学の学生4名が交替で支援していただけた。この年の夏、5名の東海・北陸の会員で訪中し、2日間のセミナーを西安市啓智学校で行った。年末には、西安市拉拉手特殊教育センターにて2日間のセミナーとミニキャンプを行った。

3) 宝鶏市康復教育中心での取り組み
2013年(平成25年)12月には、西安から更に西200㎞くらいに位置する陝西省宝鶏市の青青草康復教育中心(センター)からの依頼を受けて、一日間の動作法研修会を行なった。ここまでは個人的な活動である。
翌年の夏からは、「動作法さいたま」の鈴木芳宏先生の帯同を得て、3日間のミニキャンプが始まった。以降、現在まで夏冬計11回のキャンプを実施した。途中からは4日間で行うようになり、継続して参加している施設の職員さんの中からは、数名がトレーナー資格の申請を済ませた。二名のセンター職員は、愛知のキャンプにも参加している。現在はコロナ禍のためキャンプも中断中である。